国際労働機関(ILO)は2007年1月25日、2006年の世界の失業者数が前年より340万人多い1億9520万人となり、過去最高を更新したと発表しました。
世界的な景気回復や企業業績改善の勢いに比べ、リストラの影響で雇用回復のスピードが遅かったためで、ILOは強い景気回復局面でも失業が減らないことに懸念を示しています。
15歳以上の就業人口は前年比1.6%増の29億人、雇用は確実に増えてはいますが、求職する人も増え、失業率は前年とあまり変わらず6.3%。
仕事があっても1日2ドル以下で生活し、国連が「ワーキングプア」と定義する貧困層は13億7000万人に及び、人口に占める就労者の割合は男性の75.7%に対し、女性は48.9%どまりで、雇用の男女格差が根強く残っていることも判明しました。