30歳代を過ぎる正社員の中には、仕事への情熱や疑問などのため自発的な離職をしたりする者もいますが、倒産やリストラなどの非自発的離職で失業した後なかなか定職に就くことが難しいとも言われてきています。
何か特別な技能や国家資格を持っているとか、即戦力となる経験や技量があるのなら話は別ですが、派遣やアルバイト等の経験しかない場合、キャリアがないとみなされるため、正規職員登用は大変困難になってしまうのが現実です。
企業側は非正規雇用の者の育成にそれほど力を注がず、言葉は悪いですが使い捨てと思われているのが現状でもあります。こうなるとスキルアップのための研修も自腹で行くしかありません。そもそもそんな時間や金銭的な余裕もないことも、悲しい現実と言えます。
非正規雇用の場合は、休暇、健康保険・労働保険・年金、福利厚生などの条件が一般には正規職員ほど整っていないことも多いのが現状です。そして正規職員ほど企業から庇護されていませんので、病気になったり、事故にあったりした場合には社会保障を満足に受ける事も難しいといいます。