ニートの中にも就職を希望するニートと希望しないニートの2つに分類されています。
また1992年から10年間の年齢階層別の推移を見ると、15〜19歳までの若年層が18万人から12万人に減少する一方、30〜34歳までの中年層のニート人口は12万人から23万人へと倍増しています。年代の高い世代のニートがものすごく増えているということになります。
年代の高い層はニートのままでは結婚もできず、将来設計も大幅に狂ってしまいます。実際30代40代の独身者も多く、少子化の原因のひとつとも言われています。安定した充分な収入がなければ華族を持てるはずなどないのです。
厚生労働省の調査では、ニートは2002年以降4年連続で64万人という水準で推移し、増加傾向は見られません。またニートは若年者だけの問題ではなく、35〜49歳の中年層のニート(正確には中年層の純粋無業者)は、増加率ではむしろ若年層を上回っており、状況はより深刻であるにもかかわらず、定義上35歳以上はニートに含まれないために、救済のための支援はおこなわれていないことも問題です。