トライアル雇用とは、公共職業安定所(ハローワーク)の紹介を通して労働者を短期間(最大三ヶ月)の試用期間を設けて雇用し、企業側と労働者側が合意すれば本採用が決まるという制度のことを指します。
この場合、企業が本採用に至るとハローワークから奨励金(試行雇用奨励金)を受け取ることができます。
現在は失業者が大勢いる一方、求人もある程度存在するため、いわゆるミスマッチが問題になっています。
トライアル雇用はこういった社会状況を改善するため、厚生労働省によって2003年4月から始められました。
ハローワークで求職をしている人で下記の条件に当てはまる人がトライアル雇用の対象になります。
45歳以上65歳未満の中高年齢者
35歳未満の若年者
母子家庭の親
身障者
日雇い労働者・ホームレス
トライアル採用は、ハローワークが労働者を企業に紹介するところから始まります。
雇い入れから二週間以内に労働者と企業側が話し合い合意を得たうえで、正採用への移行の要件などに関するトライアル雇用計画書が提出されます。