労働者の3分の1が非正規雇用(非正社員)と言われる日本社会の多くの若いフリーターや派遣社員の将来はどのようなものなのでしょう。なお非正規雇用とは季節雇用、派遣、嘱託雇用、パート、アルバイト等の臨時雇用のことを指します。
日本では30歳以上の人にとって正社員としての就職はかなり難しく、正規雇用としての安定した収入が保証されないということは結婚や家族を持つことを困難にし、それは少子化を促進することにも繋がります。
また、長期的な生涯賃金を予測・期待できないということは将来の不安にも繋がり、結果として消費の控えにも結びついてきます。
そして正社員として就職できた人々も、成果主義という耳障りの良い言葉によって賃金が上がる前に切り捨てられる可能性も高くなってきています。
企業にとってより安い賃金で雇える若者や外国人労働者が簡単に手に入るため、一度ドロップアウトすると二度と這い上がれない可能性も高くなるということです。
努力した分だけ報われるような社会にするには、格差社会の固定化は解決しなくてはならない問題と言えます。